雲孫(うんそん)とは?読み方・意味・親等
更新:2026-10-28

雲孫(うんそん)は、孫を何度も重ねたはるか先の子孫を指す言葉で、仍孫(じょうそん)の次の世代です。8代後とする辞書と9代後とする辞書があり、この図鑑の数え方では8世代下の8親等になります。辞書の違いも正直に説明します。個別の手続きや権利のことは、専門家に相談してください。
家系図でたどる
自分通り道雲孫丸の数字=親等
あなたの血族あなたの8代あとの子孫=雲孫
「孫の孫の孫の孫の…」を道具で続けて計算する ›大家系図で見る ›
雲孫の意味
雲孫は、子、孫、曾孫、玄孫、来孫、昆孫、仍孫と数えた次の世代の子孫です。道筋で言うと「孫の孫の孫の孫」にあたります。雲が遠くに見えるように、はるか遠い子孫、という感覚の言葉です。
辞書の説明は、少しずつ違います。デジタル大辞泉は「自分より8代後の子孫」、普及版 字通は「八代の孫」としています。いっぽう、精選版 日本国語大辞典は「自分から数えて九代めの子孫」と書いており、数え方が1つずれています。
この食い違いの理由は、辞書の説明だけでは確かめられません。数え始めに自分を入れるかどうかや、前の世代の名前の数え方の違いなどが、原因のひとつとして考えられますが、断定はできません。このため、この図鑑では、世代を一つずつ数える方法に合わせて、雲孫を8世代下、8親等として扱っています。
親等で数えると、雲孫は8親等になります。民法が親族と定める範囲は6親等内の血族までですから、雲孫は、法律上の親族の範囲には入りません。個別の手続きのことは、弁護士・司法書士・行政書士などの専門家に相談してください。
漢字の書き分けと読み方
読みは「うんそん」です。辞書でもこの読みで共通しています。「雲」の字は、空の雲のように、遠く離れていることを表していると説明されることがあります。ただし、字の成り立ちの説明は、解説する人によって違うので、断定は避けます。
もうひとつ、よく似た名前の言葉に「耳孫(じそん)」があります。耳孫は、デジタル大辞泉が「玄孫の子」と説明し、「耳で聞くだけの、遠い子孫の意」と添えています。精選版 日本国語大辞典も玄孫の子とし、転じて遠孫の意味もあるとしています。
一方、普及版 字通は、耳孫を「玄孫の子、または玄孫の曾孫(四代、また六代あと)」と書いており、辞書により数え方に幅があります。耳孫を来孫と同じ世代とする説明と、さらに遠い子孫とする説明があるため、雲孫と同じ意味だとは言い切れません。
そこで、この図鑑では、耳孫と雲孫を別の言葉として扱います。辞書により説明が違うことを知っておけば、他の資料を読んだときに、数字が食い違っていても落ち着いて確かめられます。
親等の数え方
- 孫の孫の孫の孫:あなたから8世代くだった直系の子孫です。 だから8親等の血族です。7親等以上の血族は、民法上の親族(6親等内の血族)には入りません。
親等は、民法726条の決まりにしたがって、共通の祖先までさかのぼる世代の数と、そこから下がる世代の数を足して数えます。くわしくは親等とは・数え方と親等表へ。
会話・手紙での呼び方
雲孫は、日常の会話や手紙で使うことはまずありません。使う場面があるとすれば、国語の学習、言葉の雑学、系図の説明などです。「孫の孫の孫の孫を雲孫と呼ぶ」といった紹介の言葉です。
文章に書くときは、「雲孫(うんそん)」と読み仮名を添えて、「はるか遠い子孫」と説明を足します。何代目なのかを書く場合は、「辞書により8代または9代」と書くと、誤解がありません。
遠い子孫を表す言葉として、「末孫」「後裔(こうえい)」「子孫」など、もっと日常的な言い方もあります。人に伝えるときは、そちらのほうが通じます。
よくある間違い
- 雲孫を7親等と数える間違いです。仍孫が7親等で、その子の雲孫は8親等です(本図鑑の数え方)。
- 雲孫と耳孫を同じ言葉だと決めつける間違いです。辞書により、耳孫は玄孫の子とも説明されていて、雲孫より近い世代を指す場合があります。
- 雲孫は9代後だと決めつける間違いです。精選版 日本国語大辞典は9代めとしますが、デジタル大辞泉と字通は8代後としており、辞書により違います。
- 雲孫を「くもまご」と読む間違いです。辞書の読みは「うんそん」です。
辞書で食い違う理由と、本図鑑の数え方
| 辞書 | 雲孫の説明 | 何代目か |
|---|---|---|
| デジタル大辞泉 | 自分より8代後の子孫 | 8代後 |
| 精選版 日本国語大辞典 | 自分から数えて九代めの子孫 | 9代め |
| 普及版 字通 | 八代の孫 | 8代 |
3つの辞書を並べると、2つが8代、1つが9代です。辞書によって、仍孫の次を雲孫と呼ぶ点は一致していますが、それが何代目に当たるのか、数え方が違います。
こうした違いは、遠い世代の言葉になるほど目立ちます。そのため、雲孫のように使う機会がほとんどない言葉は、「辞書により説明が違う」ことをそのまま伝えるのが誠実です。本図鑑では、子を1代として世代を一つずつ数える方法にそろえ、雲孫を8世代下とします。
雲孫は民法の親族の範囲外
民法が親族と認めるのは、6親等内の血族、配偶者、3親等内の姻族です。8親等の雲孫は、この範囲の外です。直系の子孫でいえば、昆孫(6親等)までが範囲に入り、仍孫(7親等)、雲孫(8親等)は範囲外になります。
| 世代 | 呼び方 | 親等 | 民法上の親族か |
|---|---|---|---|
| 6 | 昆孫 | 6親等 | 親族 |
| 7 | 仍孫 | 7親等 | 範囲外 |
| 8 | 雲孫 | 8親等 | 範囲外 |
範囲外というのは、民法の上での話であって、血縁がないという意味ではありません。血のつながりのある子孫であることに変わりはなく、家の歴史を伝えていく大切な人たちです。個別の手続きは専門家に相談してください。
遠い子孫を表す、そのほかの言葉
数字では数えずに、遠い子孫を広く指す言葉もあります。たとえば「末孫(まっそん)」や「後裔(こうえい)」は、世代を特に決めず、遠い子孫全般を表す言葉です。系図の説明や歴史の文章で、よく使われます。
- 子孫:自分の血筋のあとの世代を広く指す
- 末孫:遠い子孫、のちの世の子孫
- 後裔:何代も後の子孫
- 雲孫:辞書により8代または9代後の子孫
このうち、世代の数を決めて使うのは雲孫のような言葉だけです。一般の読み手に向けて書くなら、「子孫」「遠い子孫」とするほうが、ずっと伝わります。
よくある質問
- Q. 雲孫は何と読みますか?
- 「うんそん」と読みます。辞書でも読みはこの一つで、仍孫の次の世代の子孫を指します。
- Q. 雲孫は何代目の子孫ですか?
- 辞書により違います。デジタル大辞泉と字通は8代後、精選版 日本国語大辞典は9代めとしています。本図鑑では8世代下として扱います。
- Q. 雲孫は何親等ですか?
- 本図鑑の数え方では8親等です。民法が親族と認める6親等内の血族の範囲には入りません。
- Q. 雲孫と耳孫の違いは?
- 耳孫は辞書で玄孫の子とも説明され、雲孫より近い世代を指す場合があります。字通には「玄孫の曾孫」とする説明もあり、辞書により幅があります。
- Q. 雲孫は民法上の親族ですか?
- いいえ。民法が親族とするのは6親等内の血族などで、8親等の雲孫は範囲外です。個別の手続きは専門家に相談してください。
関連する呼び方
出典・参考
相続・扶養・戸籍など個別の手続きや判断は、弁護士・司法書士・行政書士などの専門家にご相談ください。