共有XLINEFacebookThreads

継母・義母・養母の違い 継父・義父・養父も

公開:2026-10-16 更新:2026-10-28

継母義母養母

結論:違いは「どうやって母になったか」

継母・義母・養母は、どれも「血のつながった実の母ではない母」ですが、母になった経緯がそれぞれ違います。継母は、父の再婚によって母になった人です。義母は、結婚した相手(配偶者)の母です。養母は、養子縁組によって母子になった人です。父の側から見る「継父・義父・養父」も、同じ仕組みで整理できます。

呼び名母(父)になった経緯あなたから見た道筋親等と種類
継母(けいぼ)父の再婚父の再婚相手1親等の姻族
継父(けいふ)母の再婚母の再婚相手1親等の姻族
義母(ぎぼ)自分の結婚配偶者の母1親等の姻族
義父(ぎふ)自分の結婚配偶者の父1親等の姻族
養母(ようぼ)養子縁組自分を養子にした女性1親等の血族(法定血族)
養父(ようふ)養子縁組自分を養子にした男性1親等の血族(法定血族)

同じ「1親等」でも、継母・義母は結婚でつながる姻族、養母は縁組でつながる血族(法定血族)という点が、いちばん大きな違いです。Wikipedia の「親族」の項目でも、継親子は姻族として扱われ、養親子は養子縁組によって法定血族になる、と説明されています。

継母・継父:親の再婚相手

継母(けいぼ)は、父が再婚して迎えた妻です。あなたを産んだ母ではありません。継父(けいふ)は、その逆に、母の再婚相手の男性です。親が再婚して家族になった、というだけでは、法律上は養親子にはなりません。継親子は、民法上は姻族(3親等内の姻族の1親等)として扱われます。

呼び方としては、本人に向かって「継母さん」と呼ぶことはほとんどなく、「お母さん」「お母さま」「名前+さん」など、家庭ごとの呼び名で呼びます。他人に話すときも、「継母」という語はやや硬く、場合によってはきつく響くことがあります。「母」「義理の母」、あるいは「父の再婚相手」と状況を説明する人もいます。ただし、書類では事実の続柄を正確に書く必要があるため、「継母」と書く場面もあります。

義母・義父:配偶者の親

義母(ぎぼ)は、配偶者の母です。夫の母も、妻の母も、どちらも義母と呼びます。義父(ぎふ)は配偶者の父です。結婚によって生じる姻族で、1親等にあたります。民法725条の「三親等内の姻族」に入るため、法律上の親族です。

義母は、結婚して初めて生まれる関係です。血縁のある母でも、養母でもありません。ですから、結婚した相手がいなくなれば、関係も終わります。民法728条は、姻族関係は離婚によって終了すると定めています。

なお、「義母」という言葉は、日常では継母や養母を含めて「義理の母」の意味で広く使う人もいます。たとえば、親の再婚相手を「義母」と呼ぶことがあります。会話では通じますが、書類や、続柄を正確に伝えたい場面では、継母(再婚相手)、義母(配偶者の母)、養母(縁組)を区別して書くのが無難です。

養母・養父:養子縁組でできた親

養母(ようぼ)・養父(ようふ)は、養子縁組によって法律上の親になった人です。縁組をすると、養親と養子の間に、実の親子と同じ関係が生じ、養親は1親等の「法定血族」になります。血縁がなくても、法律上は血族の扱いになるのが、継母・義母との違いです。

養子縁組には、いくつかの種類があります。一般的な普通養子縁組では、養子は実の親との関係も保ちます。特別養子縁組では、実の親との法律上の関係が終了します。Wikipedia の「親族」の項目にも、この違いが書かれています。どちらの縁組か、またそれによって何が変わるかは、個別の事情が絡むので、具体的な判断は弁護士・司法書士・行政書士などの専門家に相談してください。

養母・養父と養子は、法律上の親子ですが、養子の実の親族と養親の血族の間には、血族関係は生じません。たとえば、養親の兄弟は養子にとって「おじ」になります。いっぽう、養子の実の兄弟と養親の間には、血族関係はありません。

ケースで見分ける:この人は何と呼ぶ?

  • 父が再婚して迎えた妻:継母。1親等の姻族。
  • 夫(妻)の母:義母。1親等の姻族。
  • 小さいころに縁組して、自分を引き取って育ててくれた女性:養母。1親等の法定血族。
  • 再婚した母の新しい夫:継父。
  • 自分の子が、母の新しい夫を「お父さん」と呼んでいる場合:子から見ると継父。あなたから見れば、母の再婚相手です。

同じ人でも、誰から見るかで呼び名は変わります。関係がわかりにくいときは、「妻の母」「父の再婚相手」のように、道筋を言い添えると誤解がありません。

反対側から見ると:継子・連れ子・養子

親の側から見ると、再婚相手の連れ子は「継子(けいし)」、縁組をした子は「養子」「養女」と呼びます。継母・継父の側から見れば、相手の子どもが継子です。実の子との区別を口にする必要はなく、日常では「うちの子」と言って問題ありません。

一方、血のつながった親は「実母」「実父」と言います。「生みの母」「産みの母」といった言い方もありますが、場合によっては相手を傷つけることがあります。養子縁組や再婚の事情は、デリケートな話です。本人が話題にするまで、ふれないのがマナーです。

敬称にするとき:他人の継母・義母・養母を呼ぶ

相手の家族のことを話題にするときは、敬称を使います。相手の義母は「お義母様」「ご義母様」、相手の養母は「養母様」とは言わず、「お母様」と言うのが自然です。継母かどうかは、相手が自分から話さない限り、確認しないのがマナーです。手紙でも、事情を知っていても、続柄は「お母様」「ご両親様」とするのが無難です。

関係の呼び分けは、あくまで事実を伝えるための道具です。相手への敬意と思いやりがあれば、言葉の選び方は自然に決まってきます。

3つの家族で比べる

  • Aさん:小学生のときに父が再婚した。新しい母は継母で、Aさんとは姻族の関係。養子縁組をしていなければ、法律上の親子ではありません。
  • Bさん:結婚して、夫の母ができた。夫の母は義母で、Bさんとは姻族の関係。夫との結婚がなくなれば、姻族関係も終わります。
  • Cさん:幼いころ、親戚に養子縁組で引き取られた。養母・養父は法定血族で、実の親子と同じ1親等になります。

3つとも「実の親ではない親」ですが、法律上の位置づけは同じではありません。ただ、気持ちの上でのつながりは、法律や名前とは別のものです。呼び名に迷ったら、まず相手の希望を聞くのが一番です。

継母・継父をめぐる言葉のイメージ

昔話や物語では、「継母」は冷たい人物として描かれることが多く、言葉そのものに悪いイメージがついている面があります。そのため、実際の家庭では、あえて「継母」「継父」と口にしない人も多くいます。呼び方は、当事者どうしが決めてよいことです。「お母さん」でも「名前+さん」でも、お互いが心地よい言葉を選んでください。

書類や行政手続きなどでは、事実としての続柄を正しく書く必要があります。しかし日常の会話や手紙では、こうした書類上の言葉をそのまま使う必要はありません。子どもに紹介するときも、「お父さんの再婚した、○○さん」などと、わかりやすく丁寧な言葉で十分です。

場面別の言い方の目安

場面継母・継父義母・義父養母・養父
本人に呼びかける「お母さん」「○○さん」など家庭の呼び方「お義母さん」「お義父さん」「お母さん」「お父さん」
他人に話す「母」「父の再婚相手」など「義母」「義父」「養母」「養父」、または「母」「父」
手紙・書類事実を正確に「継母」「継父」「義母」「義父」「養母」「養父」

呼び方の具体的な言い回しは、地域や家庭によって違います。どれが正解ということはなく、相手への敬意と家族の意向が最優先です。

よくある取り違え

  • 継母を血族だと思う:継母は姻族です。養母とは違い、法定血族ではありません。
  • 義母を養母と混ぜる:義母は配偶者の母、養母は縁組した母です。
  • 養母は姻族だと思う:養親子は法定血族です。
  • 再婚したら自動的に養親子になると思う:再婚だけでは養親子になりません。縁組の手続きがあって初めて養親子になります。

継親子や養親子の扱いは、扶養や相続、戸籍などの手続きに関わりますが、結論は個別の事情で変わります。ここでは一般的な言葉の違いにとどめています。

よくある質問

Q. 継母と義母はどう違いますか。
継母は父の再婚相手、義母は配偶者の母です。どちらも姻族の1親等ですが、母になった経緯が違います。
Q. 養母は血族ですか。
はい。養子縁組によって養親子は法定血族になります。実の親子と同様の1親等の関係になります。
Q. 継母は何親等ですか。
1親等の姻族です。血族ではないため、養母とは扱いが異なります。
Q. 義父と継父の違いは何ですか。
義父は配偶者の父、継父は母の再婚相手です。結婚の相手の親か、自分の親の再婚相手かが違います。
Q. 再婚しただけで養子になりますか。
なりません。親が再婚しても、養子縁組をしない限り、継親子は養親子にはなりません。具体的な手続きは専門家に相談してください。

相続・扶養・戸籍など個別の手続きや判断は、弁護士・司法書士・行政書士などの専門家にご相談ください。

関連する呼び方

出典・参考

ほかのコラム

▲上へ